BIG TOEのインタビュー
第三回 今中直博(超豪筋)
○「BIG TOEのミニ・インタビュー」第3回は、2001年マッスルマニアジャパン優勝の今中直博選手の登場です。
2001 Muscle Mania Japan 
Winner


第3回 今中直博
プロフィール

昭和41年12月9日生(35歳)
奈良県香芝市在住
(職業)警察官(そういえば、ミスターオリンアピアのロニ・コールマンも警察官
、K−1で活躍しているミルコ・クロコップもそうですよね。)
(ボディサイズ)
身長・・・171cm
体重(オフ)・・・92kg
体重(オン)・・・82kg
最大胸囲・・・125cm
最大腕囲・・・48cm
大腿囲・・・68cm
(パワー)
ベンチプレス・・・160kg
スクワット・・・220kg
デッドリフト・・・200kg
カール・・・60kg
(ボ歴)・・・14年
(コンテスト歴)
93年ミスター大阪優勝
93年ミスター関西優勝
01年JPCマッスルマニアジャパン優勝
(トレーニングスポット)ワールドジム大阪
取材協力:ワールドジム大阪
今中さん、昨年はJPCでの復活でいきなりマッスルマニアジャパン優勝を成し遂げられおめでとうございます。今中さんとは、ミスター大阪で何度か同じステージに立たせていただきましたが、その圧倒的なバルクには押されっぱなしでしたね(汗)。
今日はお忙しい中、時間をとっていただきありがとうございます。
さっそく、インタビューに入らせていただきます。

【トレーニングについて】
トレーニングについてお伺いします。
○今中選手といえば、JBBF時代からそのバルクには定評のあるところでしたが、マッスルマニアジャパンではさらにサイズアップを果たした上に深いカットが刻まれていました。
この間、約8年のブランクがあったわけですが、もちろんトレーニングはコンスタントに続けられていたんですよね。
トレーニングは続けていましたよ。
週3・4日のペースですね。ただ、毎年夏期の2ヶ月位は、柔道の練習あり満足なトレーニングは出来ませんでした。
それに、柔道の練習中左肩を脱臼したり、腰を痛めたり、トレーニングでは、スワットの時に大腿四頭筋を断裂して1ヶ月程入院しましたし、怪我には、ずいぶん泣かされました。
○今中さん=重量感のある脚をイメージするのですが、その脚をつくるトレーニングは?また秘訣があれば教えてください?
足にはスクワットですね。
それも、フルスクワットで深くしゃがみこむやり方が一番足には効きます。
今日は効いたなっていうときは、5日くらい筋肉痛が残りますもん。
でも最近は、フルスクワットにはこだわっていません
四頭筋を断裂てから重量にもこだわらなくなりましたし、時間が無い時には3セット15分程度で終える時もありますよ。
よくやるのが、レッグエクステンションとレッグプレスの組み合わせです。
各種目ともフルレンジで行い、レッグエクステンションが終われば休憩せずにすぐにレッグプレスにとりかかります。
2人でやるときは、レッグプレスのときに始めの4レップ程、思いっきり負荷をかけてもらいます。         
これは、かなり効ますよ。 
○脚の中でもハムストリングスカーフというのは、なかなかバルクアップの難しいパーツだと思いますが、マッスルマニアジャパンでは、ハムとカーフも際立っていましたね。
この部位について今中さんのトレーニング方法とポイントは?・・・
正直な話、1年くらい前まで、カーフはほとんどしませんでしたね。
カーフの筋肉痛って嫌なんですよ。    
最近は、月に3回位やるようになりました。  
よくやるのが、レッグプレスのマシンを使って行うトゥープレスポイントはプレスした時より更に一段伸ばしきる事です。
ハムは、大腿四頭筋と同じ日にやりません
種目は、スティフレッグドデッドリフトレッグカールですね。
スティフレッグドデッドリフトのポイントとしては、バーを足の甲の付け根を目掛けて下ろします
○もうひとつ、JBBF時代と比べて、背中のバルクと密度というか、ゴツゴツ感が増しているように思いますが、背中のトレーニングはどのようにされていますか?
トレーニング内容は、毎回変えるようにしています。
そして、1番最初に行う種目を、背中のメイン種目と考え、全力を出し切るように心がけています。
背中の筋肉は、個々の筋肉を意識させることは難しいと思うのです。
しかし、ナローグリップは、広背筋の付け根に。アンダーグリップは広背筋下部に効くと思います。
頻度は週1回程度ですね。
トレーニングの頻度は? 週に3日か4日程度です。
○1回のトレーニング時間はどのくらい? 1時間30分
レップス、セット数は?
バルクアップ時に比べて減量時の方がやセット数は多少増えますが、
レップスはほとんど変わらない思います。
重量は極力落とさないようにするか若しくは逆に増やすように心がけています。
足を例にしますと、
バルクアップ時には、スクワット、レッグプレス、レッグエクステンションの各4セット
10レップスをめどにしますが、高重量では6レップや4レップでセットを組むときもあります。
減量時には、これに1種目か2種目増やすセット数を増やします
○各パーツへは、何種目くらいあてがうんですか?
胸・・・4種目(ダンベルプレス・インクラインプレス・フライ)
腕・・・各3種目づつ
背中・・・5種目
肩・・・5種目
大腿四頭筋・・・3種目(フルスクワット・レッグプレス・レッグイクステンション)
大腿二頭筋・・・3種目
カーフ・・・3種目
といったところでしょうか。
○好きな種目は? ダンベルベンチプレスです。

(今中選手のダンベルベンチプレスは、ヘビーなだけでなく、写真のように各レップで肘を後ろに引きながら下ろし充分なストレッチを与えます。)
写真と撮らせていただいた日は、
1セット目・・・55キロ×10レップス
2セット目・・・70キロ×5レップス
3・4セット・・・60キロ×10レップス
という内容でした。
○好きな部位は? 胸です。
○多用するテクニックは? ディセンディング法・スーパーセット法
トレーニングの特徴があれば? 毎回異なるトレーニング内容にすること
今中選手のトレーニングをまとめると・・・
トレーニングは週3〜4日
1回のトレーニング時間は1時間30分
各パーツに3〜5種目をあてがい、10レップを目標各4セット
フルレインジ
ディセンディング法スーパーセット法全力を出し切る
刺激を変えるため毎回異なるトレーニングを行なう
減量時にはセット数を増やす。負荷は落とさない、逆に増やす気持ちで。
・・・と言ったところでしょうか。
好きな部位は胸とは意外でした。脚かと思ったのですが(笑)。
ワールドジム大阪でのトレーニングを撮らせていただきましたが、その日のメニューは脚と胸。脚は、インタビューどうりボトムまで深くしゃがむフルスクワット・レッグプレス・レッグイクステンション。胸はダンベルベンチプレス・インクラインベンチプレス・フライでした。因みにダンベルベンチプレスは、55キロからはじめ70キロで5レップス、その後60キロに落として2セットといった内容でした。やはり、好きな部位、種目というのもあるでしょうが、その使用重量と言えば半端じゃないですね。

(2001マッスルマニアジャパントップ6・右から2人目が今中選手)
【食事について】
食事についてお伺いします。
バルクアップ時に心がけていることは?
基本的には、3食しか食べません
食事の合間にプロテインを2回くらい飲む程度ですね。
3度の食事を食べるときには腹が減ってる状態であること。
バルクアップといっても、脂肪をつけすぎないこと
減量時に心がけていることは?
炭水化物普段の3分の1くらいになりますね。
油分は極力控える
そして、夜はご飯系を食べない
夕食の後は3時間は起きておく。
そしてたんぱく質は、鶏肉白卵から。
でも、アルコールは減量時でもかかざずに飲んでました(笑)。
【サプリメントについて】
サプリメントは何を摂っていますか?
こまめに摂る時もあれば全く摂らない時もあります。
減量時になるとプロテインと、BCAA総合ビタミンは摂るようにしています。
体感できたって言うのは、BCAAぐらいですね。
クレアチンは、過去に1ヶ月程摂ってみましたが、自分自身体感出来ませんでしたね。大腿四頭筋を断裂したときにクレアチンを摂っていたので、因果関係があるのかなと。
(その他
○ボディビルを始めたきっかけは?
職場の先輩に誘われてワールドジムに入会したのがきっかけです
○ボディビルをやってて良かったことは? 既製服が合わないこと?(笑)
○今中選手にとってボディビルとは? 今となれば生活の1部かな。
○今後のコンテストの予定は?
今年は、仕事の都合上出場は難しいですね。
でも、近い将来マッスルマニアスーパーボディには、是非出てみたいと思います。
○好きな言葉 一生懸命
○ボディビル以外の趣味は? ダイビング・家庭菜園
○わたしのサイトには若いトレイニーたちが多く集まってくるのですが、若いトレイニーたちに一言 諦めずにがんばれ!!
〇BIG TOEにも何か一言
マスターズで復帰しませんか。
また飲みに行きましょう!
私も今年のコンテストはちょっと厳しい感じですが、順調に回復しています。もう一度今中さんと同じステージに立ってみたい(笑)。
是非、飲みに行きましょう!!おっと、俺って今、禁酒中じゃなかったのか!?(笑)・・・食いに行きましょう!!
(BIG TOE)



(※「つかね」での暴飲暴食会!?ごつい軍団を監視する今中さん・左から3人目)
現在仕事が忙しくてジムに週1〜2回しか行けないという多忙な中、快く時間をあけてインタビューに応じていただき本当にありがとうございました。
社会人として仕事とトレーニングを両立、ましてや妥協を許されない競技者としてやっていくとなると本当に大変だと思います。これからも日本を代表するビルダーとして、ボディビルのレベルアップ、啓蒙のためにも今後の御活躍を期待しています。
ありがとうございました。